STEP 2 ・ 約12分
機器・測定器の鑑別
覚えること3つ — ①テストボタンあり=漏電遮断器 ②測定器は「見た目」+「何を測るか」をセットで(クランプ=回路を切らずに電流、MΩ目盛り=絶縁抵抗) ③E・P・C端子と補助接地棒=接地抵抗計
配電・制御機器の鑑別
電気を使いすぎて「ブレーカが落ちた」経験は誰にでもあるはず。あのとき操作した玄関近くの分電盤の中身が、この単元の主役です。 分電盤の中身や住宅の天井・壁に付く機器たちです。似た見た目のものは「ボタンや表示の有無」が決め手になります。
| 名称 | 見た目の特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 配線用遮断器(ブレーカ) | 四角い箱にレバー(つまみ)だけが付く | 過電流・短絡から電路を保護(図記号はBの入った四角) |
| 漏電遮断器 | 配線用遮断器に似るが、テストボタンと漏電表示が付く | 漏電(地絡)を検出して回路を遮断し、感電を防ぐ |
| 引掛シーリング(角形・丸形) | 天井に付く樹脂製の小さな器具。円弧状の差込穴が2つ | 天井で照明器具に電源を供給(ひねって引っ掛けて固定) |
| リモコンリレー | 小さな箱形の機器。複数並べて分電盤付近に設置される | リモコン配線(小勢力の操作回路)で照明回路を開閉する |
| タイムスイッチ | 時計の文字盤やデジタル表示が付いたスイッチ | 設定した時刻に回路を自動で入り切り(看板灯など) |
| 自動点滅器 | 丸いキャップ状で、上部に光を受ける窓 | 周囲の明るさで屋外灯などを自動点滅 |
| 調光器 | 回転式のつまみ(またはスライド)が付いた壁スイッチ | 照明の明るさを連続的に変える |
ひっかけ注意(最頻出): 配線用遮断器と漏電遮断器の区別は毎年のように問われます。テストボタンが付いていれば漏電遮断器です。写真でボタンの有無を必ず確認しましょう。
測定器の鑑別 — 「何を測るか」まで答える
測定器は「名称」だけでなく「何を測定する器具か」が問われます。見た目と測定対象を必ずセットで覚えてください。
| 名称 | 見た目の特徴 | 測るもの・用途 |
|---|---|---|
| 回路計(テスタ) | 2本のテスト棒(赤・黒)と切替ダイヤルの付いた計器 | 電圧・抵抗などの測定(導通チェック) |
| 低圧検電器 | ペンのような細長い形。先端を電線に近づけて使う | 電路が充電されているか(電気が来ているか)の確認 |
| クランプ形電流計 | 先端が輪(クランプ)になって開閉する | 電線を挟むだけで、回路を切らずに電流を測定。漏れ電流の測定にも使う |
| 絶縁抵抗計(メガー) | テスタに似るが、目盛りの単位がMΩ(メグオーム) | 電路と大地間・電線相互間の絶縁抵抗の測定 |
| 接地抵抗計(アーステスタ) | E・P・Cの3端子と、補助接地棒2本+3色のリード線が付属 | 接地抵抗の測定 |
| 検相器 | リード線が3本(赤・白・青など)。表示が回転または点灯 | 三相回路の相順(相回転)の確認 |
| 照度計 | 白い丸い受光部が付いた計器 | 明るさ(照度、単位ルクス)の測定 |
| 電力量計 | 住宅の引込口に付く計器。kWh表示 | 使用した電力量の計量 |
接地抵抗計はE(接地極)・P(電位)・C(電流)の3端子が最大の特徴です。測定するE極から 補助接地棒P・Cをほぼ一直線に約10m間隔で打ち込んで測定します。「E・P・C端子の写真=接地抵抗計」と即答できれば得点源です。
ひっかけ注意: 絶縁抵抗計と接地抵抗計は名前が似ています。目盛りがMΩなら絶縁抵抗計、E・P・C端子と補助接地棒が写っていれば接地抵抗計。また、クランプ形電流計は「電圧を測る」ではなく「回路を開かずに電流を測る」のが正しい用途です。
📷 実物写真で確認
主な測定器の実物です。「何で見分けるか」とセットで:







頻出ポイントまとめ
- テストボタンあり=漏電遮断器、レバーのみ=配線用遮断器。
- 引掛シーリングは天井用の照明電源(角形・丸形がある)。
- リモコンリレー=リモコン配線で照明回路を開閉、タイムスイッチ=時刻で自動入切。
- クランプ形電流計=回路を切らずに電流測定(輪の形が決め手)。
- 絶縁抵抗計=MΩ目盛りで絶縁抵抗を測定。
- 接地抵抗計=E・P・C端子+補助接地棒2本。一直線に約10m間隔。
- 検相器=リード線3本で三相の相順確認、照度計=白い受光部で明るさ測定。
- 検電器=ペン形、電路の充電の有無を確認。
🎯 試験に出るパターン
実際の過去問はこういう形で出ます。タップで答えを確認:
Q. 配線図の⑭で示す回路の漏れ電流を測定できるものは?(計器の写真4枚から選択)
A. クランプ形漏れ電流計。先端の輪で電線を挟むだけで、回路を切らずに電流(漏れ電流・負荷電流)を測定できます。輪(クランプ)の形が決め手です。
Q. 配線図の⑪で示す部分の接地抵抗を測定するものは?(計器の写真4枚から選択)
A. 接地抵抗計(アーステスタ)。E・P・Cの3端子と補助接地棒2本+3色のリード線が写っているものを選びます。MΩ目盛りの絶縁抵抗計と混同させる選択肢が定番です。
Q. 写真に示す器具(レバーの横にボタンが付いた遮断器)の名称は?
A. 漏電遮断器。配線用遮断器と見た目がそっくりですが、テストボタン(と漏電表示)が付いていれば漏電遮断器です。ボタンの有無を必ず確認しましょう。