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STEP 2 ・ 約12

機器・測定器の鑑別

📊 この単元のリターン: 本試験50問中 約3問がここから出る。
覚えること3つ — ①テストボタンあり=漏電遮断器 ②測定器は「見た目」+「何を測るか」をセットで(クランプ=回路を切らずに電流、MΩ目盛り=絶縁抵抗) ③E・P・C端子と補助接地棒=接地抵抗計

配電・制御機器の鑑別

電気を使いすぎて「ブレーカが落ちた」経験は誰にでもあるはず。あのとき操作した玄関近くの分電盤の中身が、この単元の主役です。 分電盤の中身や住宅の天井・壁に付く機器たちです。似た見た目のものは「ボタンや表示の有無」が決め手になります。

名称見た目の特徴用途
配線用遮断器(ブレーカ)四角い箱にレバー(つまみ)だけが付く過電流・短絡から電路を保護(図記号はBの入った四角)
漏電遮断器配線用遮断器に似るが、テストボタンと漏電表示が付く漏電(地絡)を検出して回路を遮断し、感電を防ぐ
引掛シーリング(角形・丸形)天井に付く樹脂製の小さな器具。円弧状の差込穴が2つ天井で照明器具に電源を供給(ひねって引っ掛けて固定)
リモコンリレー小さな箱形の機器。複数並べて分電盤付近に設置されるリモコン配線(小勢力の操作回路)で照明回路を開閉する
タイムスイッチ時計の文字盤やデジタル表示が付いたスイッチ設定した時刻に回路を自動で入り切り(看板灯など)
自動点滅器丸いキャップ状で、上部に光を受ける窓周囲の明るさで屋外灯などを自動点滅
調光器回転式のつまみ(またはスライド)が付いた壁スイッチ照明の明るさを連続的に変える

ひっかけ注意(最頻出): 配線用遮断器と漏電遮断器の区別は毎年のように問われます。テストボタンが付いていれば漏電遮断器です。写真でボタンの有無を必ず確認しましょう。

💡 覚え方: 「漏電遮断器はテストしたがり」。漏電検出機能が正常か確認するためのテストボタンがあるのは漏電遮断器だけ、とセットで記憶しましょう。

測定器の鑑別 — 「何を測るか」まで答える

測定器は「名称」だけでなく「何を測定する器具か」が問われます。見た目と測定対象を必ずセットで覚えてください。

名称見た目の特徴測るもの・用途
回路計(テスタ)2本のテスト棒(赤・黒)と切替ダイヤルの付いた計器電圧・抵抗などの測定(導通チェック)
低圧検電器ペンのような細長い形。先端を電線に近づけて使う電路が充電されているか(電気が来ているか)の確認
クランプ形電流計先端が輪(クランプ)になって開閉する電線を挟むだけで、回路を切らずに電流を測定。漏れ電流の測定にも使う
絶縁抵抗計(メガー)テスタに似るが、目盛りの単位がMΩ(メグオーム)電路と大地間・電線相互間の絶縁抵抗の測定
接地抵抗計(アーステスタ)E・P・Cの3端子と、補助接地棒2本+3色のリード線が付属接地抵抗の測定
検相器リード線が3本(赤・白・青など)。表示が回転または点灯三相回路の相順(相回転)の確認
照度計白い丸い受光部が付いた計器明るさ(照度、単位ルクス)の測定
電力量計住宅の引込口に付く計器。kWh表示使用した電力量の計量
接地抵抗計EPC被測定接地極(E)補助極(P)補助極(C)E—P—C をほぼ一直線に約10mずつ離して打ち込む

接地抵抗計はE(接地極)・P(電位)・C(電流)の3端子が最大の特徴です。測定するE極から 補助接地棒P・Cをほぼ一直線に約10m間隔で打ち込んで測定します。「E・P・C端子の写真=接地抵抗計」と即答できれば得点源です。

ひっかけ注意: 絶縁抵抗計と接地抵抗計は名前が似ています。目盛りがMΩなら絶縁抵抗計E・P・C端子と補助接地棒が写っていれば接地抵抗計。また、クランプ形電流計は「電圧を測る」ではなく「回路を開かずに電流を測る」のが正しい用途です。

💡 覚え方: 接地抵抗計の端子は「E・P・C=イー・ピー・シー」とリズムで丸暗記。Eはアース(Earth)のE、と関連づければ「接地」の計器だとすぐ思い出せます。

📷 実物写真で確認

主な測定器の実物です。「何で見分けるか」とセットで:

クランプ形電流計
クランプ形電流計(輪の形)Harke / Public domain, Wikimedia Commons
絶縁抵抗計
絶縁抵抗計(メガー)Megger Ltd. / CC BY 3.0, Wikimedia Commons
接地抵抗計
接地抵抗計(アーステスタ)Powerfox / CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons
検相器
検相器(相回転計)Düsentrieb / Public domain, Wikimedia Commons
回路計
回路計(テスタ)Islander61 / CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons
照度計
照度計(白い受光部)Shoppi / CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons
検電器
検電器(ドライバ形)August Geyler / CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons

頻出ポイントまとめ

  • テストボタンあり=漏電遮断器、レバーのみ=配線用遮断器。
  • 引掛シーリングは天井用の照明電源(角形・丸形がある)。
  • リモコンリレー=リモコン配線で照明回路を開閉、タイムスイッチ=時刻で自動入切。
  • クランプ形電流計=回路を切らずに電流測定(輪の形が決め手)。
  • 絶縁抵抗計=MΩ目盛りで絶縁抵抗を測定。
  • 接地抵抗計=E・P・C端子+補助接地棒2本。一直線に約10m間隔。
  • 検相器=リード線3本で三相の相順確認、照度計=白い受光部で明るさ測定。
  • 検電器=ペン形、電路の充電の有無を確認。

🎯 試験に出るパターン

実際の過去問はこういう形で出ます。タップで答えを確認:

Q. 配線図の⑭で示す回路の漏れ電流を測定できるものは?(計器の写真4枚から選択)

A. クランプ形漏れ電流計。先端の輪で電線を挟むだけで、回路を切らずに電流(漏れ電流・負荷電流)を測定できます。輪(クランプ)の形が決め手です。

Q. 配線図の⑪で示す部分の接地抵抗を測定するものは?(計器の写真4枚から選択)

A. 接地抵抗計(アーステスタ)。E・P・Cの3端子と補助接地棒2本+3色のリード線が写っているものを選びます。MΩ目盛りの絶縁抵抗計と混同させる選択肢が定番です。

Q. 写真に示す器具(レバーの横にボタンが付いた遮断器)の名称は?

A. 漏電遮断器。配線用遮断器と見た目がそっくりですが、テストボタン(と漏電表示)が付いていれば漏電遮断器です。ボタンの有無を必ず確認しましょう。