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STEP 2 ・ 約12

材料の鑑別 — 電線管・ボックス・ダクト

📊 この単元のリターン: 本試験50問中 約4問がここから出る。
覚えること3つ — ①ケーブルは断面と表示で区別(VVF=平形・VVR=丸形・EM表示=エコケーブル) ②オレンジ色の蛇腹管=CD管はコンクリート埋設専用 ③カップリングとボックスは「何用か」をセットで覚える

ケーブル・電線の鑑別 — 断面と表面の文字で見分ける

家の壁や天井の裏には、コンセントや照明へ電気を届ける配線が縦横に走っています。 その主役が灰色の平たいVVFケーブルで、リフォーム現場や新築の建前ではむき出しの状態を見ることができます。 材料の鑑別で最初に押さえるのは電線・ケーブルです。実物では表面に記号が印字されていますが、 試験の写真では断面の形と構造が見分けの決め手になります。

名称(記号)見た目の特徴用途
VVFケーブル平たい(フラットな)灰色のケーブル。中に絶縁電線が2〜3本並ぶ屋内配線の主役。600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
VVRケーブル断面が丸い。シースの内側に介在物(詰め物)が入るVVFの丸形版。引込口配線などに使用
CVケーブル丸形。架橋ポリエチレン絶縁で、VVRより許容温度が高い幹線など。600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
EM-EEFケーブルVVFに似た平形だが、表面に「EM」の表示。シースはポリエチレンエコケーブル。燃やしても有害ガスが出にくい(環境配慮形)
IV電線1本だけの絶縁電線(シースなし)。色は黒・白・赤・緑など電線管の中に入れて使う屋内配線用絶縁電線
VVF: 平形(フラット)VVR: 丸形(介在物入り)
💡 覚え方: VV「F」=フラット(平形)、VV「R」=ラウンド(丸形)。EM-EEFの「EM」はエコマテリアルの意味で、表面のEM表示が決め手です。

電線管の鑑別 — 色と材質が決め手

電線管は「金属か樹脂か」「硬いか曲がるか」、そしてで見分けます。

名称見た目の特徴用途・ポイント
ねじなし電線管(E管)金属の硬い管。端にねじが切られていない金属管工事。接続はねじなしカップリングの止めねじで固定
薄鋼電線管(C管)金属の硬い管。端にねじを切って使う屋内の金属管工事
2種金属製可とう電線管(プリカチューブ)金属の蛇腹で自由に曲がる振動する機器への配管など
硬質塩化ビニル電線管(VE管)樹脂製の硬い管。灰色合成樹脂管工事。接続はTSカップリングと接着剤
PF管樹脂製の波付き(蛇腹)で曲がる管。色はベージュや白など自己消火性あり。露出・隠ぺい場所にも施設できる
CD管PF管と同じ蛇腹形だがオレンジ色自己消火性なし。原則コンクリート埋設専用

ひっかけ注意(最頻出): PF管とCD管は形がそっくりです。オレンジ色ならCD管、そして CD管は燃えやすい(自己消火性がない)ためコンクリートに埋め込む場合にしか使えません。 「オレンジ色の合成樹脂製可とう電線管を露出配管してよいか」→ダメ、が定番の出題です。

💡 覚え方: 「CD管=コンクリート専用(ConcreteのC)、危険色のオレンジ」。オレンジは目立つ警告色=単独では使えない、とイメージしましょう。

管の付属品 — カップリングとコネクタ

名称見た目の特徴用途
ねじなしカップリング金属の筒に小さな止めねじが付くねじなし電線管どうしの接続
TSカップリング樹脂製の単純な筒硬質塩化ビニル電線管(VE管)どうしを接着剤で接続
PF管用カップリング樹脂製の筒で、両端がワンタッチのロック構造PF管どうしの接続
コンビネーションカップリング両端の形が左右で異なる異なる種類の管どうし(例: PF管と金属管)の接続
ねじなしボックスコネクタ止めねじ付きの短い金具。ロックナットでボックスに固定ねじなし電線管とボックスの接続
絶縁ブッシング管の端にかぶせる樹脂製の輪管端で電線の被覆を傷つけないようにする
ゴムブッシング黒いゴム製の輪。中心に切り込み金属ボックスの穴(ノックアウト)に取り付けて電線を保護

ひっかけ注意: カップリングは「何用か」を問われます。金属管用は金属製で止めねじ付き、PF管用は樹脂製でワンタッチ式。 写真の材質(金属の光沢か、樹脂のマットな質感か)で判断しましょう。

ボックス類・線ぴ・ダクト

名称見た目の特徴用途
アウトレットボックス金属(または樹脂)製の箱。側面に打ち抜き穴(ノックアウト)が多数金属管工事などでの電線の接続・器具の取り付け
スイッチボックス(埋込形)縦長の小さい箱。連用器具がちょうど収まるサイズ壁に埋め込み、スイッチ・コンセントを取り付ける
VVF用ジョイントボックス樹脂製の透明〜半透明のカバー付きの箱VVFケーブル相互の接続部を収める
プルボックス大きめの金属の箱(穴は現場であける)多数の金属管が集まる場所で電線の引き入れ・接続を容易にする
コンクリートボックスアウトレットボックスに似るが、コンクリート埋設用の固定構造コンクリート天井・壁への埋め込み
1種金属線ぴ(メタルモール)幅4cm未満の細い金属のカバー付きレール壁面などで露出配線をすっきり収める
2種金属線ぴ(レースウェイ)幅4cm以上5cm以下の溝形の金属レール。天井から吊って使う工場などで照明器具の取り付けと配線を兼ねる
ライティングダクト溝の内側に導体(レール電極)が見える店舗照明など。ダクトのどこでも照明をつなげる
フロアダクト床に埋める扁平な金属ダクト事務所の床内配線(床のコンセント用)

ひっかけ注意: アウトレットボックスとプルボックスは「箱」つながりで混同しがちです。打ち抜き穴があらかじめ多数あるのがアウトレットボックス大きくて穴のない(現場であける)のがプルボックスと覚えましょう。

📷 実物写真で確認

主な材料の実物です。表面の表示と断面に注目:

EM-EEFケーブル
EM-EEFケーブル(平形・EM表示)ちゃたま(Chatama) / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons
CVケーブル
CVケーブル(丸形)Chatama / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons
ねじなし電線管
ねじなし電線管(E管)ユーリ / CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons
ゴムブッシング
ゴムブッシングSonett72 / Public domain, Wikimedia Commons

頻出ポイントまとめ

  • VVF=平形、VVR=丸形(介在物入り)、IV=シースのない単独の絶縁電線。
  • EM-EEFは「EM」表示のあるエコケーブル。シースはポリエチレン。
  • オレンジ色の蛇腹管=CD管=コンクリート埋設専用(自己消火性なし)。PF管は露出にも使える。
  • カップリングは材質で区別: 金属+止めねじ=ねじなし電線管用、樹脂=PF管・VE管用。
  • コンビネーションカップリングは異なる種類の管の接続用。
  • アウトレットボックス=打ち抜き穴つきの接続用ボックス、プルボックス=多数の管が集まる大きな箱。
  • ライティングダクトは内側に導体があり、任意の位置で照明に給電できる。

🎯 試験に出るパターン

実際の過去問はこういう形で出ます。タップで答えを確認:

Q. 写真の平形ケーブルの表面に「EM 600V EEF/F」と記されている。このケーブルの名称は?

A. 600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(EM-EEF、エコケーブル)。見た目はVVFそっくりですが、表面の「EM」表示が決め手です。

Q. 写真に示すオレンジ色の波付き(蛇腹)の合成樹脂管が使用される工事は?

A. CD管なのでコンクリート埋設工事。自己消火性がないため、露出配管や木造の隠ぺい配線には使えません。「オレンジ=コンクリート専用」と即答しましょう。

Q. 多数の金属管が集合する場所で、通線を容易にするために用いられるものは?

A. プルボックス。大きな金属の箱で、穴は現場であけます(打ち抜き穴があらかじめ多数あるのはアウトレットボックス、と区別)。