STEP 1 ・ 約15分
電線の条数を数える(複線図の考え方)
覚えること3つ — ①白(接地側)は照明・コンセントへ直結 ②黒(非接地側)はスイッチ・コンセントへ ③最後にスイッチから同じ傍記の照明へ(戻り線)
電線の条数を数える — 複線図の考え方
「図の×印部分の電線の最少条数(本数)は?」という問題は、配線図問題の中でも毎回出題される超定番です。 解くために必要なのが、単線図を複線図に直す3つの手順。これは技能試験でもそのまま使う、合格に直結するスキルです。
例題の回路 — 電源+スイッチ+ランプ
もっとも基本的な「スイッチ(イ)でランプ(イ)を点滅させる回路」で練習します。単線図はこうです。
これを次の3手順で複線図に直します。順番がそのまま解き方の公式です。
- 電源の接地側(白線)を、負荷(ランプ)とコンセントへ直結する
- 電源の非接地側(黒線)を、スイッチとコンセントへつなぐ
- スイッチから、対応する負荷(同じ傍記のランプ)へつなぐ
※負荷(ふか)=ランプなど電気を消費する器具のこと。コンセントは白・黒の両方を直接受ける器具なので、手順①と②の両方に登場します(今回の例にはありません)。
手順① 接地側(白)を負荷へ直結
まず電源の接地側(白線)を、スイッチを通さずにランプへまっすぐつなぎます。 白線は「帰り道」なので、スイッチで切る必要がないからです。ボックス内の接続点には黒丸を打ちます。
手順② 非接地側(黒)をスイッチへ → 手順③ スイッチから負荷へ
次に非接地側(黒線)をスイッチへつなぎます。電気の「行き道」はスイッチで入切できるようにするためです。
最後にスイッチからランプ(同じ傍記イ)へつなげば完成です。この線は「帰り(戻り)線」と呼ばれます。
条数の数え方 — 区間ごとに線を数えるだけ
複線図が描けたら、問われている区間を通る線の本数を数えるだけです。今回の例では次のようになります。
| 区間 | 条数 | 内訳 |
|---|---|---|
| 電源 〜 ボックス | 2本 | 白(接地側)+黒(非接地側) |
| ボックス 〜 ランプ(イ) | 2本 | 白(電源から)+戻り線(スイッチから) |
| ボックス 〜 スイッチ(イ) | 2本 | 黒(電源から)+戻り線(ランプへ) |
回路が複雑になっても考え方は同じです。たとえば3路スイッチどうしの間は、電源やランプへの線に加えて2本の「わたり線」が通るため条数が増えます。 まず①②③の手順で複線図を描く習慣をつけましょう。
頻出ポイントまとめ
- 複線図の手順は「①白を負荷とコンセントへ ②黒をスイッチとコンセントへ ③スイッチから負荷へ」。
- 接地側(白)はスイッチを通らない。スイッチで切るのは必ず非接地側(黒)。
- コンセントは白・黒の2本を電源から直接受ける。
- スイッチと負荷は同じ傍記(イ・ロ・ハ)どうしを対応させる。
- 条数問題は「複線図を描いて、その区間の線を数える」だけ。最少条数で答える。
🎯 試験に出るパターン
実際の過去問はこういう形で出ます。タップで答えを確認:
Q. ⑩で示す部分の最少電線本数(心線数)は。
A. その部分だけ複線図を描いて、区間を通る線を数えます。①白②黒③戻りの手順どおりに描けば、あとは数えるだけ。「最少」とあるので余分な線は引かないこと。
Q. ⑯で示す部分(3路スイッチへの配線)に必要なケーブルは。ただし心線数は最少とする。
A. 3心ケーブル1本。3路スイッチには電源(または負荷)への1本+わたり線2本の計3本をつなぐためです。「3路には3本」と覚えましょう。
Q. ⑦で示す部分(単極スイッチ2個へ至る配線)の最少電線本数は。
A. 3本。電源からの黒(非接地側)は2個のスイッチで共通の1本にでき、あとは各スイッチからの戻り線2本。スイッチが増えても共通線は1本で済むのがポイントです。