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図記号③ 配線とボックス類
覚えること3つ — ①実線=天井隠ぺい・破線=床隠ぺい・点線=露出・一点鎖線=地中埋設 ②線を横切る斜線の数=電線の本数(なし=2本) ③丸=アウトレットボックス・丸+斜線=VVF用ジョイントボックス・四角=プルボックス
図記号③ 配線とボックス類
完成した家では、電線はほとんど目に見えません。天井裏を通すのか、床下か、壁の表面か、それとも地中か——図面では線の描き方そのものでこれを区別します。
この単元では、器具と器具をつなぐ「線そのもの」の描き分けと、電線の接続場所になる「ボックス類」の記号を学びます。 配線図問題では「この線は何配線か」「この丸い記号は何か」という形で毎回のように出題される、確実な得点源です。
配線の線種 — 線の描き方で施工場所が分かる
配線図の線は、どこに電線を通すかによって描き方が変わります。次の4種類を必ず区別できるようにしましょう。
| 線の描き方 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
| 天井隠ぺい配線 | 実線。天井裏など見えない場所の配線(最もよく使う) | |
| 床隠ぺい配線 | 破線。床下など見えない場所の配線 | |
| 露出配線 | 点線(短い破線)。壁や天井の表面に見える配線 | |
| 地中埋設配線 | 一点鎖線。地面の中に埋める配線 |
電線の種類と本数の表し方
線のそばには「VVF1.6」のように電線の種類と太さを傍記します。 VVFは住宅で最もよく使う「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」、1.6は心線の直径1.6mmという意味です。
線の中の電線の本数(条数)は、線を横切る短い斜線の数で表します。斜線がない場合は2本と考えるのが原則です(2本は省略できる)。
ボックス類の図記号 — 丸の中身で区別
電線どうしの接続は、必ずボックスの中で行うルールです(接続点の保護のため)。 配線図ではボックスを次の記号で表します。形が似ているので「中に何があるか」で見分けます。
| 記号 | 名称 | 傍記・意味 |
|---|---|---|
| アウトレットボックス(ジョイントボックス) | 配線の途中の丸。金属製・樹脂製の箱で、中で電線を接続する | |
| VVF用ジョイントボックス | 丸に斜め線1本。VVFケーブル専用の接続箱 | |
| プルボックス | 正方形。多くの電線管が集まる場所に置く大きめの箱 |
立上り・引下げ・素通し — 配線が階をまたぐときの記号
2階建て以上の建物では、配線が上下の階へ移動します。これを各階の図面に示すのが次の3つの記号で、いずれも丸を基本に塗りつぶし方を変えて描き分けます(正確な形は図記号一覧で必ず確認しましょう)。
- 立上り … その階から上の階へ上がっていく配線
- 引下げ … その階から下の階へ下りていく配線
- 素通し … その階では接続も分岐もせず、上下に通り抜けるだけの配線
試験で問われるのは「この記号の配線はどの階へ行くか」という意味の読み取りです。 たとえば2階の図面に素通しの記号があれば、「1階から3階へ渡る配線が2階を通過しているだけで、2階では使われていない」と読みます。 逆に、1階の図面の立上り記号と2階の図面の引下げ記号は、同じ1本の配線を上下の階から見たものです。
頻出ポイントまとめ
- 実線=天井隠ぺい、破線=床隠ぺい、点線=露出、一点鎖線=地中埋設。
- 電線の本数(条数)は線を横切る斜線の数。斜線なしは2本。
- VVF1.6=心線直径1.6mmのVVFケーブル。傍記で種類と太さを示す。
- 丸=アウトレットボックス、丸+斜線=VVF用ジョイントボックス、四角=プルボックス。
- 電線の接続は必ずボックス内で行う。ケーブルの途中で接続してはいけない。
- 立上り=上の階へ、引下げ=下の階へ、素通し=その階では接続せず通過するだけ。
🎯 試験に出るパターン
実際の過去問はこういう形で出ます。タップで答えを確認:
Q. ④で示す部分の配線で(VE28)とあるのは。
A. 硬質ポリ塩化ビニル電線管で、内径28mm。配線の傍記は「記号=管・電線の種類、数字=太さ」と分解して読みます(VVF1.6なら心線直径1.6mmのVVFケーブル)。
Q. ⑱で示す図記号(丸に斜め線)のものは。
A. VVF用ジョイントボックス。ただの丸ならアウトレットボックス、四角ならプルボックス。「丸の中身」で見分けるのがこの問題の型です。
Q. ⑫で示す部分(多数のケーブルが集まって分電盤へ下りる箇所)に使用するものは。
A. (金属製)アウトレットボックス。電線管が多数集合する場所ならプルボックス、と「集まるのがケーブルか電線管か」で使い分けます。