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STEP 1 ・ 約12

図記号③ 配線とボックス類

📊 この単元のリターン: 本試験50問中 約1〜2問がここから出る。
覚えること3つ — ①実線=天井隠ぺい・破線=床隠ぺい・点線=露出・一点鎖線=地中埋設 ②線を横切る斜線の数=電線の本数(なし=2本) ③丸=アウトレットボックス・丸+斜線=VVF用ジョイントボックス・四角=プルボックス

図記号③ 配線とボックス類

完成した家では、電線はほとんど目に見えません。天井裏を通すのか、床下か、壁の表面か、それとも地中か——図面では線の描き方そのものでこれを区別します。

この単元では、器具と器具をつなぐ「線そのもの」の描き分けと、電線の接続場所になる「ボックス類」の記号を学びます。 配線図問題では「この線は何配線か」「この丸い記号は何か」という形で毎回のように出題される、確実な得点源です。

配線の線種 — 線の描き方で施工場所が分かる

配線図の線は、どこに電線を通すかによって描き方が変わります。次の4種類を必ず区別できるようにしましょう。

線の描き方名称意味
天井隠ぺい配線実線。天井裏など見えない場所の配線(最もよく使う)
床隠ぺい配線破線。床下など見えない場所の配線
露出配線点線(短い破線)。壁や天井の表面に見える配線
地中埋設配線一点鎖線。地面の中に埋める配線
💡 覚え方: 「見えない天井は堂々と実線、床は破線、見える露出は点々、地中は一点鎖線」。破線の「切れ目」が大きい順に床→露出、と整理しましょう。

電線の種類と本数の表し方

線のそばには「VVF1.6」のように電線の種類と太さを傍記します。 VVFは住宅で最もよく使う「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」、1.6は心線の直径1.6mmという意味です。

線の中の電線の本数(条数)は、線を横切る短い斜線の数で表します。斜線がない場合は2本と考えるのが原則です(2本は省略できる)。

3本VVF1.6 と傍記されていれば心線1.6mmが3本

ボックス類の図記号 — 丸の中身で区別

電線どうしの接続は、必ずボックスの中で行うルールです(接続点の保護のため)。 配線図ではボックスを次の記号で表します。形が似ているので「中に何があるか」で見分けます。

記号名称傍記・意味
アウトレットボックス(ジョイントボックス)配線の途中の丸。金属製・樹脂製の箱で、中で電線を接続する
VVF用ジョイントボックス丸に斜め線1本。VVFケーブル専用の接続箱
プルボックス正方形。多くの電線管が集まる場所に置く大きめの箱
💡 覚え方: 「ただの丸=アウトレットボックス、斜線入り=VVF用、四角=プルボックス」。VVF用は「Vの字の斜め線が入っている」とこじつけると一発で覚えられます。

立上り・引下げ・素通し — 配線が階をまたぐときの記号

2階建て以上の建物では、配線が上下の階へ移動します。これを各階の図面に示すのが次の3つの記号で、いずれも丸を基本に塗りつぶし方を変えて描き分けます(正確な形は図記号一覧で必ず確認しましょう)。

  • 立上り … その階から上の階へ上がっていく配線
  • 引下げ … その階から下の階へ下りていく配線
  • 素通し … その階では接続も分岐もせず、上下に通り抜けるだけの配線

試験で問われるのは「この記号の配線はどの階へ行くか」という意味の読み取りです。 たとえば2階の図面に素通しの記号があれば、「1階から3階へ渡る配線が2階を通過しているだけで、2階では使われていない」と読みます。 逆に、1階の図面の立上り記号と2階の図面の引下げ記号は、同じ1本の配線を上下の階から見たものです。

💡 覚え方: 「立上り=上の階へ、引下げ=下の階へ、素通し=その階は素通り」。素通しは「立上りと引下げを兼ねた通過記号」と整理すると忘れません。

頻出ポイントまとめ

  • 実線=天井隠ぺい、破線=床隠ぺい、点線=露出、一点鎖線=地中埋設。
  • 電線の本数(条数)は線を横切る斜線の数。斜線なしは2本。
  • VVF1.6=心線直径1.6mmのVVFケーブル。傍記で種類と太さを示す。
  • 丸=アウトレットボックス、丸+斜線=VVF用ジョイントボックス、四角=プルボックス。
  • 電線の接続は必ずボックス内で行う。ケーブルの途中で接続してはいけない。
  • 立上り=上の階へ、引下げ=下の階へ、素通し=その階では接続せず通過するだけ。

🎯 試験に出るパターン

実際の過去問はこういう形で出ます。タップで答えを確認:

Q. ④で示す部分の配線で(VE28)とあるのは。

A. 硬質ポリ塩化ビニル電線管で、内径28mm。配線の傍記は「記号=管・電線の種類、数字=太さ」と分解して読みます(VVF1.6なら心線直径1.6mmのVVFケーブル)。

Q. ⑱で示す図記号(丸に斜め線)のものは。

A. VVF用ジョイントボックス。ただの丸ならアウトレットボックス、四角ならプルボックス。「丸の中身」で見分けるのがこの問題の型です。

Q. ⑫で示す部分(多数のケーブルが集まって分電盤へ下りる箇所)に使用するものは。

A. (金属製)アウトレットボックス。電線管が多数集合する場所ならプルボックス、と「集まるのがケーブルか電線管か」で使い分けます。