⚡ 第二種電気工事士 ゼロから合格

STEP 1 ・ 約12

単線図と複線図 — 配線図の読み方の基本

📊 この単元のリターン: 本試験50問中 約20問を占める配線図問題すべての土台がここ。複線図が描けないと解けない問題だけでも毎回約5問出る。
覚えること3つ — ①単線図=電線をまとめて1本で描いた図(試験の図面はこれ) ②複線図=実際の本数で描いた図(本数・接続の判断用) ③傍記「イ・ロ」=スイッチと照明の対応

単線図と複線図 — まずここから始まる

壁のスイッチを押すと天井の照明が点く——その間は、壁や天井の中を通る電線でつながっています。 この「見えない電線のつなぎ方」を1枚の紙に表したものが配線図で、電気工事士は必ずこれを見ながら作業します。

第二種電気工事士の学科試験は全50問。そのうち後半の20問が「配線図問題」で、建物の配線図を読み取って答える形式です。 配線図を読むための土台が、この単元で学ぶ単線図(たんせんず)と複線図(ふくせんず)の知識です。 ここを理解すると、後の図記号・電線条数・リングスリーブの問題がすべてつながって見えるようになります。

単線図とは — 「1本の線」で表した設計図

単線図とは、実際には2本以上ある電線を1本の線にまとめて描いた配線図です。 建物の図面(平面図)に器具の位置と配線ルートをすっきり示すための描き方で、試験問題の配線図は原則としてこの単線図で出題されます。

下の図は「電源 → ジョイントボックス → スイッチとランプ」というもっとも基本的な回路の単線図です。 線は1本ずつしか描かれていませんが、実際のケーブルの中には電線が2本以上入っています。

電源へジョイントボックスランプ(イ)スイッチ(イ)

ランプとスイッチの両方に「イ」と書かれています。これは傍記(ぼうき:記号のそばに添える文字)で、 「イのスイッチがイのランプを点滅させる」という対応関係を表します。

複線図とは — 電線1本1本を実際の本数で描いた図

複線図は、単線図を実際の電線の本数どおりに描き直した図です。 「どの電線とどの電線をつなぐか」「ケーブルの中に電線が何本必要か」が分かるのは複線図だけです。 上の単線図を複線図にすると、次のようになります。

電源接地側(白)非接地側(黒)ジョイントボックスランプ(イ)スイッチ(イ)

線が2本ずつになり、ボックスの中の黒い点(接続点)で電線どうしをつないでいることが分かります。 この接続点で使うのが、後の単元で学ぶリングスリーブや差込形コネクタです。

💡 覚え方: 「単線図は地図、複線図は実物の配線」。単線図=どこに何があるか、複線図=電線をどうつなぐか、と役割で覚えましょう。

なぜ複線図が描けないと困るのか

  • 学科試験の配線図問題では「この部分の電線の最少本数は?」「リングスリーブの種類と最少個数は?」という、複線図を描かないと解けない問題が毎回出ます。
  • 技能試験(実技)では、問題用紙に単線図しか与えられません。自分で複線図に直してから配線します。複線図が描ければ技能試験の半分は終わったと言われるほど重要です。

頻出ポイントまとめ

  • 学科試験50問のうち20問が配線図問題。単線図を読む力が前提になる。
  • 単線図=電線をまとめて1本で描いた図。試験の配線図は原則として単線図。
  • 複線図=実際の電線の本数で描いた図。電線の本数や接続方法はこれで判断する。
  • 「イ」「ロ」などの傍記は、スイッチと照明器具の対応関係を表す。
  • 電線には接地側(白)と非接地側(黒)の区別がある。複線図で必ず使う考え方。

🎯 試験に出るパターン

実際の過去問はこういう形で出ます。タップで答えを確認:

Q. 配線図のランプ「イ」を点滅させるスイッチはどれ?

A. 同じ「イ」が傍記されたスイッチ。傍記はスイッチと照明の対応関係を示す約束ごとです。

Q. ⑩で示す部分の最少電線本数(心線数)は。

A. 単線図のままでは数えられないので、複線図に直してその区間の線を数えます(手順はこのSTEPの「電線の条数」で習得)。毎回必ず出る定番です。

Q. 電源からの2本の電線のうち、スイッチへつなぐのは白(接地側)・黒(非接地側)のどちら?

A. 黒(非接地側)。電気の「行き道」をスイッチで入切するためです。白(接地側)はスイッチを通さず照明へ直結します。